コインや硬貨を貯金箱に入れることで、スロットが回転する仕組みを自分で考えるのは大変です。実際に試作機を幾つも作って作り直しましたので、完成形ができるまでに1週間掛かりました。図案・型紙にそって組み合わせて作ったスロットが回ると嬉しいものです。大変だっただけに喜びも倍増という感じです。そこで、硬貨を投入するとスロットが回る貯金箱を手作りした作り方と、図案・型紙をPDFにしたので作ってみたいという人は参考にして下さい。

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対象学年・工作期間・費用

難易度 難しい
対象 小学校高学年以上
工作期間 1日
テーマ 工作
費用 600円程度

貯金箱工作の中でも難しいと思います。1から作るのではなく図案・型紙を使って頂ければ、そこまでの難易度は高く無いかも知れませんが、正確に切って、貼り合わせていかないと上手くスロットが回りませんので、小学校高学年以上の子供が作る工作になると思います。

図案・型紙を使えば工作期間は丸1日です。費用は約600円程度です。

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材料・道具

材料 個数
工作用紙 4枚
色画用紙 好きな色
折り紙 銀色
クリアファイル 1枚
竹くし
16cm以上のもの
2本
ストロー 1本

材料はすべて100均で購入することができます。家にあれば、それを使えばいいですし、代用できるようなものがあれば、それを使ってもいいですよ。

道具
はさみ
カッター
糊・ボンド・接着剤など
クリップなど

道具は切るためのものと、貼り付けるためのものです。クリップは接着するまでの間、付けておくことで次の作業をすることができますのであれば、使うといいですよ。

スロット貯金箱の図案・型紙

スロット貯金箱を組み立てるためのパーツが多く、工作用紙に図案・型紙を書き写すだけでも大変な作業になります。私が書いた図案・型紙をPDFにしたものを無料でダウンロードできるようにしましたので、ご自由にお使い下さい。

工作用紙の図案・型紙4枚分

クリアファイル用図案・型紙

工作用紙の図案・型紙はA3サイズで印刷すると、そのまま工作用紙に当てて実物大で書き写すことができます。小さいA4サイズで印刷しても図面の大きさを書き込んでいますので、工作用紙に図面を書き込むことができます。良ければ使って下さい。

スロット貯金箱の作り方

図案・型紙を工作用紙とクリアファイルに書き写して切り取っておきましょう。

本体を組み立てる

本体の型紙を切り取り、中のくり抜く部分もカッターで切り取ってしまいます。工作用紙の白ではスロットとしての雰囲気が足りないので色画用紙を貼ります。下の底の部分は節約で無しにしました。表面は赤い色画用紙を貼り、真ん中のスロットが回る部分はピンクにしました。

工作用紙に切り取った色画用紙を糊で貼り付けます。

スロット貯金箱の横の部分を準備して、竹串を通す部分はカッターの刃先を立てた状態でグリグリと回し穴を開けます。両方から同じことをします。紙のカスが出ますので綺麗に取り除き、竹ぐしがスムーズに通るか確認します。

横の工作用紙にも色画用紙を貼り付けることで雰囲気が出ますので赤い色画用紙を貼り付けます。色画用紙の上部の部分は2~3cm余分に長さを取っておきます。

工作用紙に色画用紙を貼り付けたら、竹串を通す穴をカッターで開けておきます。上部の部分の色画用紙は折って裏面に貼り付けます。

本体のピンクの色画用紙を貼り付けた部分を内側に折り曲げて、横のパーツを貼り合わせます。

横から見たときの画像です。右中央部分のくぼみがスロットになる回転版が回る所が少し出ます。

後ろから中を見たときの写真です。

本体にクリアファイルを貼り付ける

図案・型紙の大きさに切ったクリアファイルの下の部分は折り曲げておきます。

上の部分にだけ接着剤を塗って貼り付けます。本体の下の開いている部分から指を入れて硬貨を取り出すことが出来るようにします。折り曲げた部分は中側に来るようにすることで硬貨の飛び出しを防ぎます。

ボタンを本体に付ける

ボタン1を準備します。色紙と折り紙の銀色をボタン1の形に切り取ります。色紙はボタン1のアヒルみたいな形の部分だけで、折り紙の銀色部分は口の部分です。

ボタン1に色画用紙と銀色の折り紙を貼り付けます。貼るときの注意は外側に貼り付けるようにします。2つで1つのボタンになりますので、貼り合わせたときのことを確認しながら作業するといいです。

2つを貼り合わせたら色画用紙が見え、ボタン部分の円形が銀色になります。貼り合わせたら、穴に竹串が通るか確認します。

ボタン2を準備してボタン1に貼ります。

貼ったときの状態です。貼るときは、上下に気を付けて下さい。向きが違うときは直しましょう。

ボタンを3つ作ります。

竹串にボタン3つを通して、本体の縦長の穴にボタン部分の円形を通します。

本体の縦長の穴にボタン部分を通したら、写真のように開きます。

竹串に通したボタンを3つ、本体の縦長の穴に通したときの状態です。

表からみると、こんな感じです。このボタンを押すことで回転するスロットを止めることができます。

スロットを作る

回転板を3枚準備します。

回転板に数字を書きました。星やハートなどのマークを書いたりしてもいいですし、印刷したものを貼り付けてもいいです。

線に合わせて折り、貼り合わせていきます。接着するまでクリップやダブルクリップで固定しておくといいです。その間に、次の回転板を組み立てておきます。

回転板を貼り合わせたら、円板の真ん中部分に竹串が通る穴を開けておきます。回転板の飛び出している部分を折り曲げて糊を付けて、円板を貼り付けます。

両面に円板を貼り付けた回転板です。このとき、円板から回転板が飛び出ないようにしっかりと貼り付けます。瞬間接着剤などで貼り付けるといいです。

回転板を3つ作ります。

回転板を組み立てる

ストローを1cm幅と0.5cm幅で各2個ずつ準備します。

左右の両端に0.5cm、回転板の間に1cmのストローを入れた状態で竹串を差し込みます。

レバーを作る

レバー1を準備します。

切り取り線を点線にそって折り目を付けていきます。

糊で貼り合わせていきます。まずは、上の部分を手前に折ります。次に手前にある3.3cmの3つの箇所を重ねるように折ります。一旦、折ってみてどのような形になるのか、画像のようになるか確認しておくといいですし、折り目がしっかりつきますので、糊付けもしやすくなります。

真ん中の3.3cmの工作用紙を押し過ぎてしまい、中に入ってしまい失敗しましたが、操作に問題は無いので、そのまま作りました。

横と前の部分をふさぐように糊付けします。

回転板とレバーを組み合わせる

レバー2とレバー3を準備します。

レバー3の両端1cm幅の部分に2cm間隔で切り込みを入れておきます。

レバー3の上部2cm下からレバー2の曲線に合わせて貼り付けていきます。

曲線に合わせて貼り合わせるため、切り込みを入れた部分を重ね合わせながら貼り合わせていきます。

レバー2の先を内側に折り、その上にレバーを貼り付けます。

レバーの取り付け位置に注意です。画像のような状態のとき、レバーの口が開いているほうが見えるように取り付けます。回転板の向きも気を付けて竹串を穴に通しましょう。

本体にレバー部分を取り付ける

出来たレバー部分を本体に取り付けます。本体に開けた穴に竹串を通します。

表から見るとこんな感じです。形になってくると感動します。

スロープを作る

スロープ1とスロープ2を準備します。

スロープ2を切って点線部分で折り曲げ三角形になるように貼り付けます。

画層のような三角形になるように折ります。

スロープ1の両端に1本ずつと幅が均等になるように三角形にしたスロープ2を貼り付けます。

貼り付けたときの画像です。

本体にスロープを付ける

本体の横、後ろ側上から5cm、3cm奥に行ったところから斜めに線を引きます。

斜めに引いた線に合わせて、スロープを貼り付けます。硬貨を回転板に流れるようにするために付けるパーツなので、回転板に当たるように位置調整します。

本体にすべり板を付ける

投入したコインや硬貨を本体の出口・取り出し部分に送るためのパーツです。

本体の横の後ろのパーツを貼り付けるための糊付け部分に貼り付けます。

本体に背面を付ける

裏面を準備します。今回は手を抜いて背面の工作用紙に色画用紙を貼りませんでしたが、色画用紙を貼ったほうが統一感がありますよね。

スロット貯金箱のできあがり!

完成しました!スロットマシーンの貯金箱です。回転板や上部のレバー・スロープにも色画用紙を貼り付けておくと見栄えがいいです。

スロット貯金箱の使い方

上部レバー部分に硬貨を3枚置いて、指を掛けているレバーを手前に引きます。

すると、硬貨がスロープを伝わり、落ちていきます。

回転板が回りますので、ボタンを1つずつ押して回転板を止めることができます。硬貨は、下の取り出し口から取り出すことができます。

スロット貯金箱の動画

回転板が上手く回るかどうかがポイントですね。円形に開ける穴を少し大きくして回転を妨げないようにしたり、ストローを使って滑りを良くしたりと工夫してみるのもいいと思います。

夏休みの自由研究工作としてもおすすめの作品です。

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まとめ

硬貨を仕分けできる貯金箱のように貯金目的の貯金箱ではありませんが、楽しむことができる仕組み・仕掛けのある貯金箱として作成しました。細かいところまでしっかりと切り取ったりしないといけません。

完成するまでに失敗したことは、「回転板が回らない」ということですね。

・円形から文字が書かれている工作用紙が出ていて本体と当たって回らない

・ボタンと当たって回転板が回らない

・スロープの角度が悪く、硬貨が回転板に当たらない

・本体に当たってしまい回転板が回らない

という4つの原因がありました。これを解消するために少しずつ図面・型紙を変更してみました。

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