自由研究の市販キットが夏休みになると書店にコーナーが設けられ、自由研究本も含めて実験や工作などのキットがたくさん並びます。ソーラー電池を使ったものや指紋採取など、子供が興味を持つ市販のキットがあり、利用したことがあるという人も多いと思います。やり始めると、子供は夢中になり、楽しみながら行なってくれますので、市販キットを利用するメリットと注意するポイントについてお伝えします。

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自由研究の市販キットを利用する家庭が多い

自由研究といえば夏休みの宿題として定番ですが、テーマ選びに悩む子どもも少なくありません。最近では様々な自由研究用のキットが販売されており、それらの市販キットを利用するケースも増えてきています。子どもの興味のあるテーマに合わせて研究用の材料もきちんと揃えられており、一から準備する必要もないので時間と費用の節約にもなります。友達とキットがかぶってしまうことも考え、少しオリジナルの工夫を加えるようにするといいです。

顕微鏡のキットなどは、子供が使うように簡易的で値段も高くないものがたくさんあります。インターネットで調べると本格的な顕微鏡もありますが、自由研究のためだけに使うか、短期間のみしか使わないことを考えれば、市販のキットは選びやすいです。自由研究の市販のキットを利用するメリットと注意したほうが良いポイントをまとめました。

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準備がラクで低学年にピッタリ

動植物でも育てながら観察日記を付けて、気が付いたことの考察を手伝ってあげるのが良いと思いますが、なかなかそうもいきません。では何か工作でも、ということになりますが、材料や道具を整えるのも大変です。そこで市販キットが活躍します。実験方法や工作、観察の説明書があり、ラクに組み立てたり、実験を行なうことができ、工作であれば、自分が絵を書いて色を塗ったりするくらいで完成させることができます。

それでも、のりやハサミを使い、デザイン性を考えながら色を塗る、上手に筆、画材を使いこなすという意味では学習効果はあります。色々な市販キットが用意されていますが、作り方を工夫したり、ちょっとしたカラクリ物なら、どうしてそれが上手く動くのかなどを簡単にでも説明してあげると、同じ自由研究キットを使っていてもオリジナルの研究となります。

きっかけづくりになる

自由研究にはオリジナリティが必要だからと、市販キットを使うのを避けた方が良いと考えている方も多いようですが、市販キットを使うメリットがあります。それは、自由研究を進めるきっかけづくりになるということです。説明書通りに作ったり、実験したり、観察することで自由研究をまとめてしまうと、何の個性も感じられないものになってしまいますが、市販キットのテーマをもとに、少し踏み込んで考えれば、自分だけのオリジナルテーマが組み立てられます。

アイデアのヒントに活用したり、子供のやる気を引き出したり、失敗することが少なくなるというメリットがあります。

テーマがすぐに決まる

毎年実験や工作などをしていると、だんだん何をしていいのか分からなくなることがあり、結局手がつかないまま夏休みの終わりを迎えてしまうことがよくあります。現在は、ホームセンターや書店などで、自由研究用の市販キットがたくさん並んでいます。何をしていいかテーマに迷ったときは、いろんな市販キットを見てみるのも1つの方法です。「これ面白そうだな」というものが結構見つかります。

そのまま市販キットを購入してやってみるもいいですし、アイデアだけもらって、自分自身で工夫して独自の自由研究を試してみるのもいいです。

対象学年にあったものを選べる

夏休みの自由研究はどのようなテーマにしようかと迷った時、便利なのが市販キットです。デパートやスーパーには多くの商品が並びます。対象年齢や対象学年が表示されていますので、お子さんの学年に適切なものを選ぶことができます。ただ注意したいのは、多くの子供が同じキットを選ぶ可能性があると言うことです。子供よりも、もっとうまくできた子がいると、見劣りしてしまいます。

自由研究で大切なのは、その研究を自分で行ない、どのように感じたか、何を得られたかをしっかりとまとめることです。対象年令が低学年でも、高学年がしてはいけないということではありません。実験内容を工夫することで低学年を対象にしていても、高学年でも行なうことができる内容にもなります。

説明書やまとめ方が分かる

自由研究は、自由なだけあってなかなかテーマを決めることが出来なかった経験がある人も多いかと思います。そんなときに便利なのが市販キットです。同梱されている説明書に従えば、体裁の整った自由研究を作り上げることが簡単に出来ます。ただ手順どおりに作業をこなしていくだけでなく、キットを通じてテーマの決め方や研究のまとめ方を学ぶことが出来れば、たとえそれが市販キットの説明書どおりの内容であっても十分に価値があるものだと言えます。

自由研究の市販キットは基本実験のみ!オリジナルの実験内容を加えると差別化になる

自由研究の市販キットは、インターネットや書店などでも多数販売されており、それらは基本実験のみのベーシックなものとなっています。もちろん、そのまま使って結果をまとめてもいいのですが、一般で普通に購入できるため、他の人と内容がかぶってしまうこともあり得ます。そこで、この市販キットの基本実験にオリジナルの実験などの内容を加えることで、差別化ができ、他の人ともかぶることもなく、新しいオリジナルの研究としてみることができます。

自分で工夫して、自由研究を行なうことが目的なので、市販のキットをそのまま行なって「出来た!」「完成」ではなく、少し工夫してみるといいです。例えば、泥だんごを丸くすることがどうしてもできないのであれば、綺麗な丸を作るためにはどうしたらよいのか工夫してみることが大切になります。

学校で自由研究の市販キットが使用禁止になった理由

自由研究は子供の自由な発想と独創性を伸ばすために行っているのに市販キットを使うと型にはまったことしかしなくなってしまいます。たしかに自分の知らないようなことが市販キットの作業工程に含まれていれば、それはいつか物を作るときに、それを使えるのかも知れませんが、自分が何かを作りたいと思ったときに、その答えが存在することに慣れてしまっては、新しいものは何も生まれません。

子供の創造力と考える力を伸ばすことを大切にするため、自分でテーマを決めて、自分で自由研究を進めてほしいということなのでしょう。

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まとめ

自由研究の市販キットは、使い方によっては有効な手段の1つになります。「楽に終わらせよう」とか「ささっとまとめよう」ということを考えて使うと、子供にとって何のメリットもない内容になってしまうと思います。簡単で手軽にできる市販キットを使うのであれば、上手に活用して自由研究をすすめるようにするといいです。親が少し、ヒントやアドバイスをすることで、より内容の濃いまとめ方になると思います。

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