夏休みの自由研究課題で何をしようかと子供に聞くと「アイスクリームを作りたい!」と言うことが多くありませんか?暑いので、アイスクリームを作ったら食べられるという考えで言っていると思うのですが、自由研究の課題としてただアイスクリームを作るのではダメですよね。工作として持っていくことはできませんので、上手にアイスクリームの作り方とまとめをする必要があります。小学生の自由研究課題としてアイスクリームの作り方とまとめ方について紹介します。

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アイスクリームの作り方の基礎データ

難易度 簡単
対象 小学生5年生以上
実験期間 1日
テーマ 実験
費用 200円

アイスクリームを作るのに、それなりに材料を買わないといけないので本当なら買ったほうが安いなぁと思ってしまいますが、自由研究の課題として作るのに買い揃えないといけないものがあると思います。今回は生クリームと牛乳を買い200円でした。

作るときは子供に実際にしてもらい、体験することで感想を書きやすくするといいです。

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用意するもの

材料 個数
牛乳 150ml
生クリーム 70ml
砂糖 40g
卵黄 1個
バニラエッセンス 2~3滴
100g
たくさん
洗ったアルミ缶 1~2個
洗ったペットボトル
1.5L以上の大きさ
1個
タオル 1枚
輪ゴム 2本
ビニールテープ
ガムテープ
1個
カッター 1個
はかり 1個
スプーン 1本
軍手 1個

バニラエッセンスはあれば入れればいいと思います。生クリームもスーパーに行けば100円程度で買えるものもありますので、実験以外に使うことがないときは安いものを買って準備するといいですよ。

こうやって材料と道具をリストにしてみると結構、たくさんのものを準備しないといけませんね。

アイスクリームの作り方とまとめ方

目的・きっかけ・動機

コンビニやスーパーなどでアイスクリームを買って美味しく食べていますが、自分で作ることができるのか疑問に思い、自分でアイスクリームを作ってみようと考えました。アイスクリームを作る過程や作るときのポイントなどを調べたいと思います。

アイスクリームの作り方

2リットルのペットボトルの上3分の1の部分をカッターで切り取ります。

カッターで切った部分は鋭くケガをする危険がありますので注意しましょう。

空き缶の中に砂糖40gを入れます。入れるときペットボトルを切った口の部分を差し込んで入れると上手に缶の中に材料を入れることができます。

砂糖を入れたら卵黄を入れます。

砂糖40gと卵黄1個を入れたら空き缶のフタをして10秒くらいよく振ります。

空き缶のフタを外して牛乳150mlを入れて、空き缶のフタをして10秒くらいよく振ります。

空き缶のフタを外して生クリーム70mlを入れて、空き缶のフタをして10秒くらいよく振ります。

ペットボトルの底に氷を入れたら、大さじ2程度の塩を入れます。

アルミ缶を入れたら、少し氷を入れたら塩を入れるを繰り返し行ないます。

ペットボトルの切り口部分まで氷を入れたら、塩をすべて入れます。

ペットボトルの口の部分をビニールテープやガムテープをしっかりと巻きます。

このとき、上下のペットボトルをしっかりと合わせてテープを巻いておかないと、切り口部分から水が漏れてきます。

ペットボトルをタオルで巻いて、タオルが外れないように上下を輪ゴムで止めます。

ペットボトルを横にしてゴロゴロと転がします。

15分転がし続けてアルミ缶の中を見たとき、まだ少し固まっていない状態だったので、さらに15分、合計30分間転がし続けました。

30分間転がし続けたら、ペットボトルがかなり冷たくなっていました。凍傷になることもあるかも知れませんので、軍手をしてここからは作業するといいです。

ペットボトルを止めていたテープをはがします。

中のアルミ缶を取り出して振ってみます。中から音がするときはまだ液体が残っている状態なので、氷と塩を追加してペットボトルに入れて10分から15分程度また転がします。

音がしなければ、アルミ缶のフタを外して中を確認します。上手く固まっていました。

スプーンをアルミ缶の中に入れて、アイスクリームを取り出したらアイスクリームの出来上がりです。

液体が凍った理由

冷蔵庫を使わなかったのにアルミ缶に入れた液体が凍ってアイスクリームを作ることができました。では、なぜアルミ缶の中の液体が凍ってアイスクリームができたのでしょう?

塩は氷を早く溶かす性質があります。これは、「氷の溶け方の実験」で確認しました。

氷に塩をかけると、氷は早く溶け始めます。氷が溶けるためには氷よりも高い温度が必要になります。ペットボトルの中に氷よりも高い温度のものはというと、アルミ缶に入っているアイスクリームの原料です。氷は溶けるためにアルミ缶や中の液体の温度をうばうことで溶けます。逆に温度をうばわれたアルミ缶やアイスクリームの液体はどうなるのかというと温度がどんどん下がるためこおり始めます。

水は0℃で凍りますが、塩水は0℃以下になっても凍りません。塩分濃度が26.4%のとき凍る温度はマイナス21℃、塩分濃度が32%のとき凍る温度はマイナス51℃まで下がるそうです。

氷でペットボトルの中の温度を下げて、塩でアルミ缶やアルミ缶の中の液体の温度を奪い0℃以下になるため、冷凍庫に入れなくてもアイスクリームが出来たということですね。

感想

ペットボトルを転がすときに力を入れるとペットボトルが凹んでしまい、テープで止めた部分が少しずつ剥がれて水が漏れてきました。少しずつ漏れてきたため30分間は持ちましたが、アイスクリームを自分で作るときは気をつけて転がしたほうがいいです。

自由研究の実験として、アルミ缶だけではなく、スチール缶、紙パック、ペットボトルなどで作ったときにもアイスクリームができるのかどうか、氷の大きさや塩の量を変えると固まる時間にどんな変化があるのかなどの発展実験を行なうことができると思います。

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まとめ

小学生の自由研究課題としては、凝固点についてどんなものなのかを体験するといった研究テーマでいいと思います。比較するものがあると実験としてまとめ方としても書きやすいです。

一緒に2つを準備して行なうことで時間短縮にもなりますし、比較することも簡単ですよね。

中学生なら、ペットボトルではなくボウルなどでアイスクリームを作り、時間と共に温度がどのように下がっていき、アイスクリームの状態がどうなったのかというのを観察しながら行なうといいですよね。温度をはかることで凝固点降下についても理解することができると思います。

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